伊丹＜２＞

私の年収に対してのローンの組み方についても、伊丹の方が正直だったんですよね。

堀江の営業さんは、とにかく売ろうとしてるから
「変動金利で組めばこれくらいですよ！」
って当初の支払いが一番安いローンプランだけを提示されてました。
「1.25倍までしか増えないから、最大でもこれくらいの金額ですよ！」
と、とにかく安さをアピールされるんです。

でもね。
ほんとに金利が1.25倍までしか上がらないんだったら、今の金利ならみんな変動で組みますよね？
変動が怖いなんて話をよく聞くけど、怖くないじゃないですか。
と思って心配になって調べたら、月々の支払額に対する制限が1.25倍でした。
つまり、金利がものすごく上がった場合、月々の支払額が1.25倍で収まらなかった余剰分の利息はローン支払いの最終月にまとめて請求が来るという。
怖っ！！！
景気がうんと回復して、金利がバブルの頃とまではいかなくても数％上がったら、びっくりするような金額を最後に払わないといけないってことですよ。

伊丹の営業さんは正直に、私の年収で購入できる物件・金利を考えてくれました。
女性だったら固定にされる方が多いですよ、とも。
で、フラット35での支払額の目安を提示してくれました。
最低金利の月額よりはずいぶん高くはなるけれど、リスクが軽減されることを思えばむしろ安心料ですよ。
景気がどう変わっても、絶対にその金額を上回ることがないんですからね。

その正直さが嬉しいと伝えていたら……。

翌日、伊丹の営業さんから生活雑貨カタログと手紙がうちに届いてました。
褒めてもらえて、自分のやり方が間違ってなかったと嬉しかったです、って。
丁寧な人だなぁ。